2008年03月10日

『やっこだこ』

 もう10何年も前から夕方、Tスキー場に決まった時間にふらりと現れ、リフト運行終了ぎりぎりまで滑っていくやつがいるという・・・。管理事務所のヒト(またはリフト小屋のおじちゃんたち)の話では。

 そいつの名は『やっこだこ』。(通称)何がやっこだこだっていうのかというと、フォームがどうもそうらしいのだ。一昔前のように足をきちんと揃えて滑り(今は基本的にほとんどワイドスタンス。)、脇を広げて両手を横に伸ばしながら滑る様が『やっこだこ』のようなのだと。

 ウェアも一昔前に流行ったつなぎ、晴れていてもニット帽にしっかりゴーグル。マテリアルもどう見たって20年以上前のものか。歳の頃は40代前半らしい。あんまり顔は見えないけど。

 そういえば私が高校生のころ、亡き父が「決まった時間に来るやつがいる。凧みたいに滑る。」と言ってたのを思い出した。
「そんな昔から来てるわけ〜??」
と驚いていたら、シーズン中、毎日見ているリフト小屋のおじちゃんたちは、その彼の滑りの特徴・リフトに乗った時のクセ・クルマの中に散乱している物(ヤバイDVDやビデオが・・・。おえ〜!!)まで観察していて、一種のマニア状態になっていた。申し訳ないが大ウケでした。

 しかしながら、毎日。それもほんの一時間半ばかし滑るだけのことを毎シーズン中、日課にしているのだから、相当のスキー好きなのだろう。影ではバカにされつつも、なんだか心温まる発見だった。

 最後におじちゃんたちの一言。

「あんだけ滑っとるがに、だいからうまならんがなァ。」
                        注・五箇山弁です。

 10年?いや20年ひと昔。スキーの技術の傾向も様変わり。競技スキーヤーの集まるこのスキー場で、スキーヤーを観る目が肥えてしまったリフト小屋のおじちゃんたちをうならせるにはまだまだということだ。

 アタシもまだまだがんばろっと!


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南砺市在住ピンクのくまちゃん『くまごろう』。平成11年に我が家に。自然や歴史や歌(唄)が好きな田舎もんです。Rowingの楽しさ、面白さを皆さんに知ってもらうため、日々仲間たちと活動しています。
作者名くまごRow
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